ヨガは力じゃない。
と言われたり、教えられたりしたことはあるけれど、
極端な話だが、実際に全身が全て脱力してしまったら立つことはままならない。立っている状態から完全な脱力(身体をほったらかす)をしてしまったら地面に激突して怪我をする。
力を抜きたい場所、力を抜くということの目指したい所は、身体のアウターにある筋肉やその感覚であって、奥にある筋肉や感覚は適度にあった方がいい。
アシュタンガヨガで力を抜くのを目指すには、少なくともムーラ・バンダやウディヤナ・バンダにはある程度の力感を作れてないといけない。
解剖学的に見れば、ムーラ・バンダは骨盤底筋群、ウディヤナ・バンダは恥骨から鳩尾辺りまでの腹筋群辺りになる。
他には内転筋群がある太ももの内側や腋の下の筋肉の前鋸筋、広背筋上部、肩甲下筋、大円筋や小円筋などの肩甲骨周りにも力感が欲しい。
あとは、尾骨周りの筋肉である尾骨筋や、その横にある上双子筋や内閉鎖筋などの深層外旋六筋辺りも力感があっていいだろう。
梨状筋も深層外旋六筋だがここは緩んでいた方が良い。坐骨神経痛の症状が出ている方の大多数がこの梨状筋が凝り固まっている。梨状筋はしなやかであるべき筋肉で凝り固めるのはよろしくない。
力がしっかりと入れるべきところに適切に入ってる。だからこそ、緩むべきところが緩み始める。
力を抜くとはそういうことだろう。
闇雲に力を抜くことではない。
ストレッチは留めてる部位がしっかりとしていることで伸びることができる。
その留めてる部位というのが上記に記したところだと今のところは考えている。
そこがしっかりと留まってないと、そのストレッチは伸びきったゴム紐のようなものになってしまう。
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