カポタアーサナ…ただひたすら苦しさしか感じられない時期もある。
それはかなりの長い期間になることもありえる。
しかし、このポーズとしっかりと向き合うことができるか否かでこの後のアシュタンガヨガの取り組み方が変わってしまう。
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①股関節の安定を作るのはお尻の筋肉群や腸腰筋、内転筋群である。
この先にあるポーズは首の後ろに脚をかけて股関節に強さを求められるポーズが始まる。
このカポタアーサナでしっかりと深い後屈時に下半身が使える身体になっていないと、首の後ろに脚をかけるポーズに取り組んだ際に股関節の安定が十分でないため、股関節や臀部の故障につながる。
最悪な場合は変形性股関節症といった障害を日常生活に抱えてしまうことにもつながりかねない。
②このカポタアーサナで下半身の強さを身につけないと、胸椎と股関節の伸展を行うことが出来ない。
そのため、代償動作として肩関節に過剰な負荷をかけてバックベンドを行う癖がついてしまう。
チャクラバンダアーサナ(バックベンドでの足首キャッチ)やチクタク(ヴィパリータチャクラーサナ)などの深い後屈を続けることで肩の故障…主に腱板損傷や腱板断裂のリスクが高くなる。
③胸椎の伸展、股関節の伸展が不十分な代償動作として起こるのが腰椎の代償動作である。
伸展動作が出来ない理由として、腹圧をかけるための体幹が弱い可能性もあるため呼吸力も十分でないことも考えられる。
腹圧をかけれないということは、腹横筋、外・内腹斜筋、骨盤底筋群、腸腰筋辺りの感覚が未熟ということになるので、ハーフプライマリーまでにある捻じりのポーズ、及びマリーチアーサナa,c,dを見直す必要がある。
腰椎の代償動作は背骨の故障…椎間板ヘルニアや分離症、脊柱管狭窄症といった病名に定義されている症状が起きてしまうリスクが高まる。
④我慢強さが育たない。
ルドルフ・シュタイナーの『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』を個人的に解釈すると、超感覚的世界の認識があるのかどうかはわからないが、ヨガのような精神修行で最も大切で基本となることは忍耐と畏敬の念の精神を育むことだと書かれているように思われる。
アシュタンガヨガは極少数の特別な身体を持つ人達を除いては、忍耐を鍛えて、身体の内側と外側にある自然に対する畏敬の念を感じ…考えるのに最適な手段である。
特にこのカポタアーサナはそのための最適なポーズだと個人的には思う。



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