kizukiのヨガクラスに来てくれている方でリンパ浮腫の方がいる。
脚の浮腫みがかなりあるため脚の動きに制限はあるが日頃から身体は動かしているので基本的な柔軟性がある方だ。
クラスがはじまって2ヶ月間、週に1回のペースで参加してくれている。
ヨガのクラスというよりは、内容はコンディショニング的なことばかりでヨガっぽいことといえばウジャイ呼吸とそれ使ったシャシャンガアーサナとマハームドラーくらいだ。それが地味だけど真剣にやるとかなりきつい。自分がやってもきつい。あとは骨盤と肩甲骨の動きのコンディショニングがほとんどだ。
最近、その方が浮腫のせいで出来なかった正座がとれるようになってきた。
出来なかったことが出来るようになる。
その瞬間に目の当たりすることは思わず感動してしまう。
以前、働いていた接骨院に毎日来院してくれていた患者さんでも同じ病の方がいた。浮腫が非常にあり過ぎて脚が思うように動かすことが出来ない状態だったが、自分から改善のために身体を動かすということはしなかった。
運動して欲しいと伝えても一切やろうとはしないので運動機能が改善する見込みがなかった。手技でできることは緩和くらいしかできない。生活習慣…とくに運動習慣を見直して実行していかなくては改善の目処が立たない。
整形外科や接骨院にかかるような病状や症状の治療法は大まかに4つに分類されている。
マッサージや整体などの”手技療法”、
ギブスやテーピングで固定させてたり、動かないで休息する”保存療法”、
薬や超音波治療や電気治療の”化学療法”、
そして身体を動かしてもらう”運動療法”、
以上の4つだ。
大多数の人は最後の運動療法を避ける。一番効果的なのだが。それよりも心地がいいマッサージや整体などの受け身でいられる手技を好む。
以前働いていた接骨院は1人につき20分ほどの治療時間しかない。運動指導をしたとしても継続する人はいなかった。
実際の運動は自宅で自主的に取り組んでもらうしかない。しかし、そうなると自身の癖が色濃く反映された自己流になってしまうので指導したやり方とは全く違うものになってしまう。
施術時間に運動を見れればいいのだが、むしろ運動指導するくらいなら手技を望む人ばかりだった。
通院している患者さんの5,6割は「正しい腹筋」を継続して行えば改善する症状の方ばかりだ。しかし運動の中でも腹筋はきつい。やりたがらない。
人間生きている限り、ある程度の健康を維持をしたいならば、運動という努力とある程度の素直さ…自分が素直か否かを自問することは避けて通れない。
「正しい努力とは?正しい運動とは何か?」を自分に問いかけて提供していきたい。
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