先日、東京ビックサイトで行われていたフィットネス系の展示会SPORTECに行ってきた。
毎年参加しているkizuki代表の榎坂氏曰く「今年はピラティスのブースのシェアが多くなった」とのこと。
世の中はピラティスらしい。
その前はライザップから始まるパーソナルトレーニング系がフィットネス業界の流れをもっていっていた。
ライザップは徹底的な食事管理から始まるパーソナルトレーニング事業、費用は高いが体重を減らし筋肉をつけるための食事制限の仕方からフィットネス方法などを学べるのでお得といえばお得な気がする。
そんなライザップ・メソッドを模倣した顧客管理と指導の徹底を売りにしたパーソナルトレーニングジムの進出が多く目立った。
今回の展示会でのヨガのブースはマンドゥカなどの商品を取り扱っている正規代理店の小さなブースがあっただけだった。
ヨガをフィットネス業界の枠に当てはめて見ればシェアはかなり縮小したとも見えるが、本来ヨガはフィットネスではなくヨガという別の形態なので、本来の立ち位置に戻っただけだとも言える。
いま時代の波に乗っているピラティスはフィットネスというよりは理学療法の枠に当てはまる。
理学療法は身体の機能や運動の問題を改善するための方法を提供することを目的としている。
ピラティスのメソッドは姿勢の改善、筋力のバランス、柔軟性の向上などの理学療法の目的と非常に近いものがある。
さらに、ピラティスは身体の中心部であるコア(腹部、背中、骨盤底筋群)の強化を重要視している。また、理学療法ではコアの強化が姿勢や運動の安定性に重要な役割を果たすと考えられている。
そのため、ピラティスのエクササイズはコアの筋肉を活性化させるための理学療法のアプローチと相性が良いと見なされている。
マシンピラティスとマットピラティスに主に分けられるが、マシンピラティスになれば、ピラティス用の特殊なマシンを使うことでの付加価値が付きワンレッスン辺りの単価を上げることも可能となる。
一方、ヨガと言えば、
どちらかと言えば、身体の柔軟性やバランスの向上はもちろんのことだが、ストレスの軽減や心身の調和を促進すことが目的だ。ヨガは心身の健康と安定を促進するための総合的なアプローチと言える。理学療法の特定の目標とは異なるため理学療法の枠に含むことができないでいる。
さらに、ヨガは個人の体験や感覚に重きを置いている。
一方、理学療法は客観的な評価や測定を集めてエビデンスを作り、科学的な根拠に基づいたアプローチを取ることが必要とされている。
ヨガは良くも悪くも大雑把だ。それが良いところでもあるが悪いと言えば悪いとも言えるのかもしれない。
「こうすればこうなる」という客観的なエビデンスを欲するのが世の中の風潮。
身体の声を聴くというよりは頭の中の理屈に身を委ねる。
身体を動かすにしても身体を動かす前に頭を知識や理解で納得させてから動かす。
それは、他のヨガは知らないが、アシュタンガヨガとはかなり異なる。
アシュタンガヨガの真髄とも言えるパタビジョイス師のお言葉…「99%の実践と1%の理論」を自分なりに解釈するなら、
「頭で理解しているヒマがあれば、ヴィンヤサして流れて、呼吸して、いま自分がしている事に集中して自分自身をしっかり感じろ」
となる。
どちらかと言えば、アシュタンガヨガは日本の武道と同じだ。
本場マイソールを訪れると、そのシャラが纏っている空気感は日本の武道の道場のようなもの。
devotion, dedication, surrender…日本語で言えば滅私奉公に近いものを求められる。
師と場にdevotion, dedication, surrenderをすることで集中力をより深く養うことができる。
実に世の風潮とは真逆だと感じてしまう。



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