アシュタンガヨガで新しいポーズに挑戦するとき、なかなかその新しいポーズは出来ない。基本…土台が確立されていないからだ。その上に新しいものを乗せても安定はしない。下手したら崩落することだってありえる。
アシュタンガヨガの実践は基本と土台の見直しの日々ばかりだ。
アシュタンガヨガには一般的には多くの人にとって課題となるコア・ポーズ、キーポーズと呼ばれるいくつかのポーズがある。
プライマリーシリーズではマリーチアーサナD、スプタクルマーアーサナ、ガルバピンダーサナ、バッタコナーサナ。
セカンドシリーズではパーシャーサナ、カポタアーサナ、ドゥイパーダシールシャアーサナ、カランダヴァーサナである。
あとは、カムアップ、ドロップバックや人によってはラグヴァジュラアーサナもそれに入れていいだろう。
インド・マイソールのシャラート・ヨガ・センター内の正面にはシャラート先生がポーズをとっている全紙サイズの写真がいくつか飾られているが、あれらは間違いなく全てコアポーズだろう。
こういったポーズは、ポーズがとれるという結果も大切(バガヴァッド・ギーターでは結果を求めることには否定的だけど)だけど、それよりもその過程にこそ大切な意味がある。
過程が多くの自分に…今まで知らなかった自分に、見たくなかった自分、身体の使い方を勘違いしている自分、すぐ諦めの言葉や言い訳が頭の中に湧いてくる自分、雑な自分に気づかせてくれる。
アシュタンガヨガはメンタルトレーニングだ。
運動や体操ではない。
自分のこれまでのアーサナの取り組み方や向き合い方と対峙することで成長や上達ができる。
そのもがいてきたあがいてきた実体験がオフ・ザ・マット…マットを降りた社会、日常生活の問題とも向かい合える強さを作ってくれる。土台をしっかりと築いていく大切さを教えてくれる。
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