点は1回では点として認識できない。
波も1回では波として見えてこない。
繰り返し観測し、繰り返し観察することで、初めて点は軌跡となり、波はリズムとして現れてくる。
たった1度の取り組みでは偶然しか見えてこない。
10回、100回、1000回(年数で言えば、週5,6の回数でおおよそ4年)、もしくは10000回…(年数でおおよそ30年)と積み重ねることで、点は波となり、流れとして感じられるようになる。
アーサナを、身体という1点から自分を理解することと仮定するならば、
呼吸は、その理解を理解のまま閉じ込めることなく、絶えず流れ続ける意識へと溶かし、私を世界へ還していく。
だから、アシュタンガヨガはポーズを完成させるための実践ではない。
回数を重ね、継続することで、
点から波へ。
波から、意識という光へ。
と気付いていく実践である。
その先にあるのは、新しい何かを手に入れることではない。
ただ何度でも、呼吸とともに世界へ還っていくことである。
そして、実践を繰り返していくことにより、
自分と世界を切り離して見ていた境界は、少しずつ薄れていく。
そうなると、もはや世界へ還る必要はなくなり、もともと世界の流れそのものだったことを呼吸が思い出させてくれる。
はずだと思うよ。


コメント