いきち【閾値】
①一般に反応その他の現象を起こさせるために加えなければならない最小のエネルギーの値。
②生体に興奮を引き起こさせるのに必要な最小の刺激の強さの値。刺激閾。しきいち。
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時々、たまに練習に来る人達からこういう言葉を聞く。
「練習しているのに、なかなか出来るようにならないんですよね。」
しかし、実際に練習を見ているとその理由は比較的はっきりしている。
多くの場合、練習が変化を起こすレベルに達していない。
自宅で一人で練習をしていると、ほとんどの場合、自分の好きなことしかやらなくなる。
出来るポーズ。
気持ちのいい動き。
慣れていること。
それらは繰り返して行う。
しかし、
苦手な動き
出来ないポーズ
身体に負荷のかかること
こういうものには、あまり取り組もうとはしなくなる。
人は自然と、自分が出来ないことを避ける傾向がある。
結果として、身体にかかる刺激はいつも同じになる。
身体はとても正直である。
同じ刺激しか与えられなければ、身体は変わる必要はない。
筋力も、柔軟性も、呼吸も、すべて同じだ。
習慣や身体が変わるのはある一定の閾値を越えたときだけなのに。
ところが、
たまにシャラ(スタジオ)に来る。
普段の練習では好きなことしかしない。
嫌なことは閾値に達するまで取り組まない。
この状態では、身体が変わる条件がそろうことはない。
当然、変化は起こらない。
アシュタンガヨガの練習は出来ることを確認する時間ではなく、
むしろ逆で、出来ないことと向き合う時間である。
うまく出来ない動き。
身体が抵抗する動き。
呼吸が浅くなる瞬間。
そこから逃げずに少しずつ続けることで、身体はゆっくり変化していく。
そしてある日、突然のように出来る瞬間が訪れる。
それは突然起きるわけではない。
その前に、地味で退屈な積み重ねが必ずある。
結局のところ、答えはとてもシンプルで、
たまにしか練習しない。
だから変化しない。
身体は嘘をつかない。
変化は、
頻度 × 閾値を超える刺激 × 継続
この3つが揃ったときに起こる。
アシュタンガヨガは、
その当たり前の事実を、静かに教えてくれる練習だと思う。


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